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タイトル写真 瓶で作る梅干しの作り方

梅仕事の季節になると、ジップロックや瓶、鍋などさまざまな方法で梅干しを作る方が増えてきます。

その中でも瓶を使った梅干し作りは、中の様子が見やすく管理しやすいため、初心者から毎年梅仕事を楽しむ方まで幅広く選ばれている方法です。

一方で、

・どのくらいの大きさの瓶を選べばいいの?
・重石は必要?
・カビを防ぐにはどうしたらいい?

など、初めて瓶で仕込む方は迷うことも多いのではないでしょうか。

この記事では、瓶を使った梅干しの作り方を写真付きで分かりやすく紹介します。

また、保存瓶の選び方失敗しにくくするポイント、ジップロックや鍋を使った方法との違いについても解説しています。

これから梅干し作りを始めたい方や、毎年続けやすい方法を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

瓶で作った完成後の梅干し

瓶で作る梅干しの特徴と初心者向けポイント

瓶を使った梅干し作りは、梅の状態を確認しながら管理しやすく、安定して漬けられる方法のひとつです。

ガラス瓶を使うことで中の様子が見やすく、梅酢の上がり具合や梅の状態を確認しながら管理できます。
そのため、梅仕事が初めての方でも変化を確認しやすく、安心して取り組めます。

また、保存袋に比べて梅を安定した状態で管理しやすく、毎年梅干し作りを続けたい方にも人気があります。
梅の量に合わせて瓶のサイズを選べるため、1kg程度の少量から数kgの梅まで幅広く対応できるのも魅力です。

一方で、保存場所の確保や瓶の準備が必要になるため、手軽さではフリーザーバッグ(ジップロック)を使った方法に比べて少しハードルが高く感じることもあります。
しかし、安定して管理しやすく、長く使える道具をそろえられることから、本格的に梅仕事を楽しみたい方には瓶で作る方法がおすすめです。

初心者の方は、まず梅の量に合った保存瓶を選び、清潔な状態で仕込むことを意識すると失敗しにくくなります。

ちなみに、私が使っているのは100円ショップで購入した保存瓶です。
少量の梅であれば、身近な保存瓶でも問題なく梅干しを仕込めます。

瓶で作る梅干しの仕込み工程(梅と塩を交互に入れる様子)

瓶を使った梅干しの作り方

瓶を使った梅干し作りは、中の様子を確認しながら管理できるため、初めての方でも取り組みやすい方法です。

ここでは、完熟梅を使った基本的な梅干しの作り方を、下準備から土用干し完成後の保存方法まで順番に紹介します。
瓶を使った梅仕事の流れを、写真付きでわかりやすくまとめています。

材料(梅1kg分)

瓶で作る梅干しは、完熟梅・塩・保存瓶があれば始められます。
今回は梅1kgで作る基本の分量を紹介します。
塩分18~20%で仕込むことで、梅干し作りが初めての方でも取り入れやすく、カビ対策にもつながります。

まずは昔ながらの梅干しに近い塩分で作り、慣れてきたら自分好みの塩加減に調整してみてください。

  • 完熟梅 1kg
  • 粗塩 180~200g
    塩は粗塩を使うのがおすすめです。
    ミネラルを含んだ粗塩は梅となじみやすく、梅酢も上がりやすくなります。
    仕上がりの風味もまろやかになるため、初心者の方でも失敗しにくいです。
  • 赤しそ 200g前後(梅に色や風味を加えるための目安)
  • 保存瓶 1個

梅の下準備

完熟梅をやさしく洗う前に、傷んでいる梅傷のある梅がないか確認します。
傷のある梅をそのまま使うと、カビや傷みの原因になることがあるため、この段階で取り除いておくと安心です。

青みが残っている場合は、新聞紙などに包んで常温で追熟させます。
梅の香りが強くなり、全体が黄色く色づいたら使い頃です。

その後、梅をやさしく水洗いし、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。
水分が残っているとカビの原因になるため、この工程は丁寧に行いましょう。

下準備を丁寧に行うことで梅酢も上がりやすくなり、失敗を防ぎやすくなります。
特に初めての梅仕事では、焦らずひとつひとつの工程を進めることが大切です。

水で洗った梅をふきんで水気を取っている

ヘタ取り

梅のヘタ(なり口の黒い部分)は、竹串や爪楊枝を使って丁寧に取り除きます
この部分に汚れや雑菌が残っていると、仕上がりの風味や保存性に影響するため、ひとつずつ確認しながら行います。

梅干し ヘタ取り作業

今回の瓶梅干しでは、ヘタを取り終えた梅にホワイトリカー(焼酎)を軽くかけてから仕込みました。
アルコールには雑菌の繁殖を抑える働きがあり、梅仕事の衛生管理にも役立ちます。

梅に焼酎を吹きかける作業

ヘタを取ることで塩がなじみやすくなり、梅酢も上がりやすくなります。
地味な工程ですが、梅干し作りの仕上がりを左右する大切な作業です。

瓶の消毒と準備

保存瓶は事前によく洗い、しっかり乾燥させてから使用します。
そのうえで、アルコール熱湯で軽く消毒しておくとより安心です。

瓶梅干しは長期間保存するため、雑菌をできるだけ減らしておくことが仕上がりの安定につながります。
フタも同様に清潔な状態にしておき、完全に乾いていることを確認してから使用します。

瓶はジップロックと違い空気の入れ替えが少ないため、初期の清潔さがそのまま仕上がりに影響しやすい工程です。
この段階を丁寧に行うことで、梅酢が安定して上がりやすくなり、カビのリスクも抑えられます。

保存瓶 消毒 梅干し準備

写真では焼酎を使っていますが、最近梅干しや発酵食品作りの保存瓶の消毒用に、食品用アルコールの「パストリーゼ」を購入しました。
シュッとひとふきするだけで使いやすく、手作りの保存食を準備する時に取り入れています。

梅仕事や発酵調味料作りを続けたい方に、あると便利なアイテムです。

食品や器具の消毒に使うアルコールスプレー

塩と梅を瓶に入れる

瓶の底に塩を薄く敷き、その上に梅を並べていきます。
梅と塩を交互に重ねるように入れ、層を作るように仕込んでいきます。

途中で梅が片寄らないように、全体に塩が行き渡るよう意識しながら詰めていきます。
全体に塩が均等に行き渡ることで、梅酢が上がりやすくなります。
最後は一番上にも塩をしっかり振りかけ梅全体が塩に包まれた状態にします。

梅干し 塩と梅を重ねる仕込み

少量の梅干し作りなら身近な保存瓶でも楽しめますが、毎年梅仕事を続けたい方には、密封びんがあると便利です。

毎年梅仕事を続けたい方は、口が広く洗いやすい保存瓶を選ぶと扱いやすくなります。
梅干しだけでなく、果実シロップや発酵調味料などにも使える瓶を選ぶと、長く活用できます。

梅酢が上がるまで

仕込みが終わったら、瓶は直射日光を避けた涼しい場所に置いて保存します。
数日すると梅から水分が出てきて、少しずつ梅酢が上がってきます。

今回の瓶梅干しでは重石を使わず、梅の重みと塩の力で梅酢を上げていきます。
そのためフリーザーバッグ(ジップロック)のように上から強く押さえる必要はありません。

ただし梅が浮きやすい場合は、瓶の向きを変えたり軽く揺らすことで調整します。
最初は梅が上に浮いたような状態になりますが、時間とともに梅酢が上がり、少しずつ全体がしっかりと浸かっていきます。

梅が浮いているように見えても問題はなく、梅から水分が出ている正常な過程です。
初めての方は不安になりやすいポイントですが、時間とともに自然に梅酢が増えていきます。

1〜2週間ほどで梅全体が梅酢にしっかり浸かる状態になるのが目安です。

途中で瓶の状態を確認し、梅が梅酢から出ていないかをチェックしながら、1日1回を目安に瓶を軽く回したり傾けたりして、梅酢が全体に行き渡るようにします。

これが次の日の梅の状態です。少し梅酢が上がっています。

梅干し 梅酢が上がり始めた瓶

これが10日ほど経った梅。1日1回瓶を軽く回して梅酢が全体に行き渡るようにしました。

瓶で作る梅干し 10日後の状態

赤しそを加える

梅酢がしっかり上がり、梅全体が浸かる状態になったら赤しそを加えます。

梅酢がしっかり上がってから加えることで、赤しその色が梅全体になじみやすくなります。
目安としては、仕込みから1〜2週間ほどで梅酢が上がり、梅全体が浸かっている状態になった頃に加えます。

私は市販のアク抜き済み赤しそを使用しました。
市販品であれば下処理の手間がなく、そのまま加えられるため初心者でも気軽に梅干し作りを楽しめます。

梅酢が上がって赤しそを加えている

赤しそを加えたら全体にやさしく広げ、梅酢になじませます。数日すると梅や梅酢が少しずつ赤く色づき始めます。

梅干しに赤しそを加えてなじませる

土用干しのやり方

梅雨明け後、晴天が続く時期になったら土用干しを行います。
3日間ほど天日で干すことで、梅干しとしての風味と保存性が整っていきます。

まず、梅を瓶から取り出し、ざるや干し網の上に重ならないように並べます。
赤しそも一緒に天日干しすると、後で自家製ゆかりとして楽しむことができます。

ザルに干した梅干しと絞った赤しそを広げる

私は干し始める前にキッチンペーパーの上へ並べて、表面の水分を軽く取ってからざるに移しました。
そのままざるに並べても問題ありません。

瓶から出した梅干しをキッチンペーパーに乗せて水気を切る

日中は日光に当て、夜は室内に取り込む作業を繰り返します。

また、私は梅を取り出したあとの梅酢も瓶ごと天日にさらしました。
これは必須の工程ではありませんが、完成した梅干しを「そのまま保存する場合」と「梅酢を戻して保存する場合」の味の違いを比べてみたかったためです。

完成後に梅酢を戻して保存する場合は、梅酢も一緒に天日にさらしておくと安心です。
日光に当てることで梅酢の状態を整えやすくなり、昔ながらの梅仕事でも行われている方法のひとつです。

梅干しの土用干し工程

1日目は水分を飛ばす工程、2日目は全体を均一に乾かす工程、3日目は仕上げの乾燥というイメージで進めると分かりやすいです。

途中で梅の上下を入れ替えると、全体が均一に乾きやすくなります。

梅干しの土用干し工程

土用干し後の保存方法

土用干しが終わって完成した梅干しは、清潔な保存容器に入れて保管します。
保存容器はしっかり乾燥させたものを使用し、雑菌が入らないように注意します。

基本の保存場所は、直射日光を避けた冷暗所です。
高温多湿を避けることで風味が安定し、長期間保存することができます。

特に塩分18〜20%の昔ながらの梅干しであれば、冷暗所での常温保存がしやすいと言われています。
ただし、夏場の高温が気になる場合やカビが心配な場合は、冷蔵庫で保存しても問題ありません。

完成した梅干しは、そのまま保存することもできますし、梅酢を戻して保存することもできます。
梅酢を戻すと果肉がやわらかくなりやすく、しっとりとした食感になります。

梅干し 完成後の保存瓶

保存中は時々状態を確認し、梅が潰れていないか、異臭やカビが出ていないかをチェックしておくと安心です。
時間が経つほど味がなじみ、よりまろやかな梅干しに仕上がっていきます。

完成した梅干しの瓶

瓶で作る梅干しとジップロック・鍋との違いを比較

梅干し作りには、瓶・ジップロック・鍋などいくつかの方法があります。
それぞれ特徴が異なるため、自分の暮らし方や作りやすさに合わせて選ぶことが大切です。

瓶で作る方法は、昔から親しまれてきた梅干し作りの方法のひとつです。
中の様子が見えやすく、梅酢の状態を確認しながら管理できるのが特徴です。

また、私が使っているような100円ショップで購入できる小さな保存瓶であれば、少量の梅でも無理なく梅仕事を楽しむことができます。
大きな保存容器を用意しなくても始められる点は、家庭で取り入れやすいメリットです。

しっかりと密閉できるため安定しやすく、丁寧に仕込めば長期保存にも向いています。
その一方で、一般的な大容量の瓶を使う場合は保管場所が必要になることもあります。

瓶で作る梅干し 仕込み工程

ジップロックは、少量から手軽に始められるのが最大の特徴です。
場所を取らず、初心者でも扱いやすい方法です。

ジップロックで作る梅干しの詳しい手順はこちらの記事で紹介しています。

一方で、柔らかい袋を使うため、管理のしやすさや安定性では瓶に劣る部分もあります。
まず梅干し作りを体験してみたい方に向いています。

ジップロック 梅干し 仕込み

鍋を使った方法は、昔ながらの重石をしっかり使う本格的なスタイルです。
梅酢が上がりやすく、安定した仕上がりになりやすいのが特徴です。

ただし、仕込み中は場所を取るため、ある程度のスペースが必要になります。
しっかり梅仕事を楽しみたい方や、毎年梅干しを作る方に向いています。

梅干し 鍋で仕込む工程

手軽さで選ぶならジップロック、管理のしやすさと安定性なら瓶、本格的にしっかり仕込みたいなら鍋がおすすめです。

鍋で作る梅干しの詳しい手順はこちらの記事で紹介しています。

梅干しの作り方の違いをもっと詳しく知りたい方は、比較記事も参考にしてみてください。
ジップロック・瓶・鍋の比較とおすすめの選び方

次に、実際にどんな人に瓶で作る梅干しが向いているのか見ていきましょう。

瓶で作る梅干しのメリット・デメリット

瓶で作る梅干しは、安定した仕上がりと管理のしやすさが特徴ですが、その分いくつか注意点もあります。

瓶の中は中身が見えやすいため、梅酢の状態や梅の変化を確認しながら管理できます。
そのため、初心者でも梅干し作りの進み具合が分かりやすく、安心して梅仕事を続けやすいのが大きなメリットです。

また、保存瓶は繰り返し使えるため、毎年梅干し作りを楽しみたい方には便利です。
少量からでも始めやすく、自分の作る量に合わせて瓶の大きさを選べる点も魅力です。

一方で、瓶はジップロックに比べて場所を取るため、保管場所を考えて準備する必要があります。
また、仕込み直後は梅が浮いて見えることもあり、初めて作る方は「失敗したのでは?」と不安になることがあります。

しかし、梅酢が上がっていく様子を確認できるのも瓶の良さのひとつです。
変化を楽しみながら、毎年続けられる梅仕事の道具として向いています。

瓶で作る梅干しのトラブル対策

白い膜が出た場合

梅酢の表面に白い膜のようなものが出ることがあります。これは産膜酵母と呼ばれるもので、軽い発酵によって起こる現象です。
清潔なスプーンなどで取り除けば問題なく、そのまま梅干し作りを続けることができます。

カビが発生した場合

青や黒っぽいカビが見られた場合は注意が必要です。
表面だけでなく梅酢全体に広がっている可能性もあるため、状態をよく確認しましょう。
原因としては、梅が梅酢に浸かっていないことや、水分が残っていること、保存容器の清潔さなどが関係する場合があります。

梅酢が上がらない場合

塩のなじみが弱い場合や、梅同士の隙間が多い場合は、梅酢が上がりにくくなることがあります。
瓶を軽く回したり傾けたりして、梅全体に塩がなじむようにしながら様子を見ます。

梅が浮いてしまう場合

梅が梅酢から出てしまうとカビの原因になります。
その場合は瓶を回したり傾けたりして、梅がしっかり梅酢に浸かる状態を保つことが大切です。

瓶梅干しがおすすめな人

瓶で作る梅干しは、仕込みの様子を見ながら丁寧に管理したい方に向いています。

特に、梅酢の上がり具合や梅の変化を確認しながら進めたい方にとっては、瓶の中が見えることで安心して梅仕事を続けることができます。

また、毎年梅干し作りを楽しみたい方にもおすすめです。
保存瓶は繰り返し使えるため、梅仕事を長く続けたい方には便利な道具になります。

さらに、キッチンに置くスペースがあり、仕込み中の変化を楽しみながら作りたい方にも向いています。

一方で、できるだけ手軽に始めたい場合はジップロック、本格的にたくさん仕込みたい場合は鍋など、自分の暮らしに合った方法を選ぶことが大切です。

瓶で梅干しを仕込んでいる様子

まとめ|初心者におすすめの瓶梅干しの始め方

瓶で作る梅干しは、仕込みの様子を確認しながら、梅の変化を見守れる梅干し作りの方法です。
梅酢が少しずつ上がっていく様子や、完成まで変化していく過程を確認できるため、初めての方でも取り組みやすいのが特徴です。

一方で、仕込み後は梅がしっかり梅酢に浸かっているかを確認するなど、少し丁寧な管理が必要になります。
その分、梅が変化していく様子を楽しみながら、完成を待てることも瓶仕込みの魅力だと感じました。

今回、実際に瓶で梅干しを作ってみて、毎日の変化を確認しながら仕込む時間も梅仕事の楽しみのひとつだと感じました。
この記事を参考に、自分のペースで梅干し作りを楽しんでみてください。

天日干しして完成した梅干し
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