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梅干し作りというと、保存瓶を使うイメージがありますが、実は鍋でも仕込むことができます。
最近は「鍋で作る梅干し」や「瓶とどちらがいいのか」と迷う方も多く、初心者でも始めやすい方法として注目されています。
私も最初は保存瓶を持っていなかったため、家にある鍋を使って梅干し作りを始めました。
やってみるまでは少し不安もありましたが、鍋は口が広くて梅を並べやすく、重しも置きやすいため、思っていたより作業しやすい方法だと感じました。
また、梅酢が少しずつ上がっていく様子や、赤しそで色づいていく変化を見守る時間は、鍋・瓶・ジップロックのどの方法にも共通する、梅仕事ならではの楽しさです。

この記事では、実際に行った鍋を使った梅干し作りをもとに、下準備から土用干しまでの流れを、初心者の方にもわかりやすくまとめています。
「梅干し作りをやってみたいけれど保存瓶がない」「鍋・瓶・ジップロックのどれが自分に合うか知りたい」
そんな方が、自分に合った梅仕事の方法を選ぶきっかけになればうれしいです。
鍋で作る梅干しの特徴と初心者向けポイント
鍋を使った梅干し作りは、昔ながらの梅仕事に近い方法のひとつです。
保存瓶が一般的なイメージですが、ホーロー鍋やステンレス鍋でも仕込むことができます。
鍋の特徴は、口が広く作業がしやすいところです。
梅を並べたり重しを置いたりする工程がスムーズで、初めてでも扱いやすい形になっています。
重しを使って梅酢を上げるのが基本の流れで、数日たつと少しずつ梅酢が上がってくる変化を感じられます。
この過程を見守れるのも、鍋仕込みならではの特徴です。
また、保存瓶と比べると、特別な容器を用意しなくても始められるため、家にある道具で梅仕事を試してみたい方にも向いています。
一方で、仕込み中はある程度の置き場所が必要になります。
ジップロックのようにコンパクトに管理できる方法と比べると、スペースは必要になりますが、その分しっかりと重しをかけて梅酢の変化を感じやすい方法でもあります。
鍋仕込みは「道具の手軽さ」と「昔ながらの梅仕事らしさ」の両方を感じられるやり方で、初めてでも全体の流れをつかみやすい方法です。
鍋を使った梅干しの作り方
材料(梅1kg分)
- 完熟梅 1kg
- 塩 180~200g(梅の重量の18~20%)
塩は粗塩を使うのがおすすめです。
ミネラルを含んだ粗塩は梅となじみやすく、梅酢も上がりやすいと言われています。
初めての梅干し作りでも扱いやすい、基本の塩です。 - 赤しそ 200g前後(梅酢に色をつけるための目安)
- ホーロー鍋またはステンレス鍋1個
- 重し(梅の重量と同じくらい〜1.5倍程度)
重しは梅酢をしっかり上げるために使います。
梅の状態や気温によって調整できますが、初めての場合は梅と同じ重さか、やや重めにしておくと安定しやすくなります。
専用の重しがない場合は、保存袋に水を入れて代用する方法もあります。
実際にこの方法でも問題なく仕込むことができました。
家にあるもので工夫しながら始められるのも梅仕事の良さです。

梅の下準備
梅干し作りには、黄色く色づいた完熟梅を使います。
青みが残っている場合は、新聞紙などに包んで常温で数日置き、追熟させます。
梅の香りが強くなり、全体が黄色く色づいてきたら使い頃です。

追熟ができたら、まず傷んでいる梅や傷のある梅を取り除きます。
傷のある梅をそのまま使うと、カビや傷みの原因になることがあるため、この段階で選別しておくことが大切です。
選別後は、梅をやさしく水洗いして表面の汚れを落とします。
洗い終わった梅は、清潔なふきんで水気をしっかり拭き取ります。
水分が残っているとカビの原因になるため、一粒ずつ確認しながら丁寧に作業します。
その後、竹串などを使ってヘタを取り除きます。梅を傷つけないように、ゆっくり進めると安心です。

ヘタを取り終えたら、仕込み前に焼酎を軽く吹きかけて消毒します。
焼酎の代わりに、食品に使えるアルコールスプレー(パストリーゼなど)を使う方法もあります。
手元にあるもので無理なく準備できます。
ここまでが梅そのものの下準備です。

鍋の準備と消毒
梅の準備ができたら、次は鍋や道具を整えていきます。
梅干し作りでは、梅そのものだけでなく、鍋や重しなどの道具を清潔な状態にしておくことも大切です。
私も初めて仕込んだときは、ここを丁寧に準備しておくことで、安心して梅仕事を始めることができました。
まず鍋の内側をしっかり洗い、油分や汚れを落とします。
その後、水気をきちんと拭き取り、しっかり乾かしておきます。
私は鍋の内側やフタ、重しなど、梅に触れるものを食品用アルコールで軽く消毒してから使いました。
こうしておくと、仕込み中も落ち着いて様子を見守りやすくなります。
特に水分が残っているとカビの原因になりやすいため、消毒後はしっかり乾いた状態で使うようにしました。
使う鍋の種類によっても扱いやすさは少し変わります。
私が実際に使ったのはテフロン加工の鍋でしたが、問題なく仕込むことができました。
一般的にはホーロー鍋やステンレス鍋が使われることが多く、梅の酸や塩分にも比較的強い素材とされています。
どの鍋を使う場合でも、無理に新しい道具を揃える必要はありません。
まずは家にある使いやすい鍋を確認しながら、自分に合った形で梅仕事を始めてみてください。
塩と梅を鍋に入れる
鍋の準備ができたら、いよいよ梅と塩を重ねて漬けていきます。
まず、鍋の底に塩を薄く広げます。
その上に梅を並べ、さらに塩を振りかける、という流れを繰り返していきます。
梅と塩はできるだけ均一になるように重ねていきます。
きれいに並べようと頑張りすぎなくても大丈夫ですが、全体に塩が行き渡るように意識すると安心です。
鍋は口が広いため、梅を並べやすく、手を動かしながら全体の様子も確認しやすいのが特徴です。
私も実際にやってみて、思っていたより作業しやすく感じました。
梅と塩を重ね終えたら、一番上にも塩をしっかり振りかけて全体を覆います。
その後、梅の上に清潔な落とし蓋や皿を置き、その上から重しをのせます。

重しをすることで梅から少しずつ水分が出てきます。
すぐには変化がなくても心配はいりません。
数日たつと、梅酢がゆっくり上がってくる様子が見られるようになります。
ここまでできたら、直射日光を避けた涼しい場所で保管します。
仕込んだ直後は見た目の変化が少ないですが、これから少しずつ梅酢が上がり、梅仕事らしい変化が始まっていきます。
梅酢が上がるまでの過ごし方
塩と梅を重ねて重しをのせたら、あとは梅酢が上がってくるのを待ちます。
仕込み直後は大きな変化がなく、「このままで大丈夫かな」と感じることもありますが、すぐに心配する必要はありません。
数日たつと、梅から少しずつ水分が出てきて、鍋の底に透明な液体がたまってきます。
これが梅酢です。
梅酢が上がるスピードは、梅の熟度や気温によって変わります。
毎日劇的に変わるものではないため、ときどき様子を見ながら待つくらいで十分です。
梅酢が増えてきたら、梅全体がしっかり浸かっているかを確認します。
梅が梅酢に浸かることで、カビの予防にもつながります。

もし数日たっても梅酢が上がりにくい場合は、重しの重さを少し調整してみると変化が出ることがあります。
梅酢がしっかり上がったら、次は赤しそを加える工程へ進みます。
仕込みのあいだは、手をかけ続けるというよりも、少しずつ変わっていく様子を見守る時間です。
焦らず、梅の変化を楽しみながら進めてみてください。
赤しそを加える
梅酢がしっかり上がったら、次は赤しそを加えていきます。
梅干し作りの中でも、梅の色が変わっていく大きな節目になる工程です。
赤しそはよく洗って水気をしっかり切り、塩でもみます。
しばらくするとアクが出てくるため、出てきた水分をしっかり絞って取り除きます。
下処理をした赤しそに梅酢を少量加えると、鮮やかな赤色に変わります。
この色がしっかり出てくると、梅酢全体にも深い色がついていきます。
赤くなった赤しそは、梅の上に広げるようにのせ、梅酢にしっかり浸します。
この状態で再び涼しい場所に置いておくと、時間とともに梅全体に赤しその色が移っていきます。

日々の大きな作業は必要ありませんが、ときどき様子を見ることで変化を感じられる時期です。
また、初心者の場合は市販の調味済み赤しそ(赤しそ漬け)を使うと、下処理の手間がなくなり、梅仕事のハードルがぐっと下がります。
手作りにこだわらず、まずは無理なく続けられる方法を選ぶのもひとつです。

赤しその色がなじんできたら、いよいよ土用干しの工程へ進みます。

土用干しのやり方
梅酢がしっかり上がり、赤しそを加えたあとは、いよいよ土用干しの工程に入ります。
ここまで来ると、梅干し作りもいよいよ仕上げの段階に入ります。
土用干しは、梅干しの保存性と風味を整えるための大切な工程です。
梅の余分な水分を飛ばし、日差しと風に当てることで、しっかりとした梅干しに仕上がっていきます。
天気が安定した晴れの日を選び、梅を鍋から取り出してざるや干し網に並べます。
梅同士がくっつかないように間隔をあけることで、乾き方が均一になります。

土用干しは、一般的に梅雨明け後の晴天が続く時期を目安に行います。
地域によって多少の違いはありますが、いわゆる「土用の頃(7月下旬〜8月上旬)」の晴れ間を使って行うのが基本です。
日中は天日に干し、夜は室内に取り込むという流れを3日ほど繰り返します。
少しずつ水分が抜けていく様子も、土用干しの過程のひとつです。
途中で一度上下を返すと、より均一に仕上がります。
干し終えた梅はそのままでも食べられますが、数日から数か月ほど寝かせることで味がなじみ、よりまろやかな風味になります。
鍋で仕込んだ梅干しも、この土用干しを経て保存食としての形が整っていきます。
赤しそも一緒に干して、ゆかりとして活用することもできます。
梅だけでなく、最後まで無駄なく使えるのも梅仕事の魅力です。
季節の変化とともに進めてきた梅仕事は、この工程でひと区切りとなります。

土用干し後の保存方法
土用干しが終わった梅干しは、すぐに食べることもできますが、少し寝かせることで味がなじみ、よりまろやかな味わいになっていきます。
私はこのタイミングで、「やっと終わった」という安心感と、少しさびしいような気持ちが混ざることがあります。
仕込みから土用干しまで見守ってきた時間が長いぶん、梅仕事がひと段落したことを実感する瞬間です。

保存する際は、清潔な保存容器に移し替えます。
ガラス瓶や密閉容器など、湿気が入りにくいものが扱いやすく、梅干しの保存にも向いています。

置き場所は直射日光を避けた涼しい場所がおすすめです。
冷暗所で保存することで、ゆっくりと味が落ち着いていきます。
梅干しは塩分濃度によって保存期間が変わりますが、適切に保存すれば長く楽しむことができる保存食です。
時間が経つほど酸味と塩味がなじみ、仕込みたての頃とはまた違った味わいになっていくのも梅干しの楽しみのひとつです。
鍋で仕込んだ梅干しも、こうして保存することで日々の食卓で長く楽しむことができます。
梅仕事は土用干しで終わりではなく、ここから少しずつ味が育っていきます。
そんな変化を楽しみながら、毎日の食事に取り入れてみてください。
鍋で作る梅干しと瓶・ジップロックとの違い(比較)
梅干しの作り方には、鍋・瓶・ジップロックなどいくつかの方法があります。
どの方法にも特徴があり、「鍋で作る梅干し」「瓶で作る梅干し」「ジップロックで作る梅干し」では、使う道具や管理のしやすさが少しずつ異なります。
ジップロックで作る梅干し
ジップロックで作る梅干しは、少量から始めやすく、省スペースで仕込めるのが特徴です。
梅干し作りが初めての方や、「まずは少しだけ試してみたい」という方にも取り入れやすい方法です。

瓶で作る梅干し
瓶で作る梅干しは、梅酢の上がり方や色の変化を目で確認しやすいのが特徴です。
中の様子を見ながら管理できるため、梅仕事の変化を楽しみながら進めたい方に向いています。

鍋で作る梅干し
鍋で作る梅干しは、口が広く作業しやすいのが特徴です。
梅を並べたり重しを置いたりする工程がスムーズで、昔ながらの梅干し作りの流れを体験しやすい方法です。

それぞれに良さがあり、「どれが一番良いか」ではなく「今の暮らしに合うかどうか」で選ぶのが続けやすいポイントです。
さらに詳しい違いや選び方は、こちらの記事でまとめています。
ジップロック・瓶・鍋の梅干し比較はこちら。
鍋で作る梅干しのメリット・デメリット
鍋を使った梅干し作りには、手軽さや作業のしやすさといった良さがある一方で、仕込みの環境や置き場所など、あらかじめ知っておくと安心な点もあります。
鍋で作る梅干しのメリット
まずメリットは、口が広く作業がしやすいところです。
梅を並べたり重しを置いたりする工程がスムーズで、初めてでも流れをつかみやすい方法です。
また、特別な道具を揃えなくても、家にある鍋でそのまま始められることが多く、思い立ったタイミングで梅仕事に入りやすいのも魅力です。
テフロン加工の鍋でも仕込むことができ、比較的扱いやすく感じる場合もあります。
鍋で作る梅干しのデメリット
一方でデメリットとしては、仕込み中にある程度のスペースが必要になる点があります。
ジップロックのようにコンパクトに管理する方法と比べると、置き場所の確保が必要です。
また、鍋の素材によっては梅の酸や塩分との相性に配慮が必要な場合もあります。
一般的にはホーロー鍋やステンレス鍋の方が安定して使いやすいとされています。
こうして見ると、鍋で作る梅干しは「始めやすさ」と「作業のしやすさ」がメリットです。
一方で、置き場所の確保や鍋の素材選びには少し気を配る必要があります。
鍋で作る梅干しのトラブル対策
鍋で梅干しを仕込んでいると、途中で少し気になる変化が出ることがあります。
ただ、多くの場合は理由がわかっていれば落ち着いて対応できます。
梅酢がなかなか上がらない場合
梅酢が上がりにくいときは、重しが軽い、または梅の並びに隙間があることが原因のことがあります。
重しの重さを少し増やしたり、梅をできるだけ密に並べ直すことで、数日かけて梅酢が上がってくることがあります。
カビが出た場合
カビは、梅の水分が残っている場合や、梅酢が十分に上がっていない状態で起こりやすくなります。
仕込み前の水気の処理や、梅がしっかり梅酢に浸かっているかの確認が予防につながります。
状態が軽い場合は部分的に取り除いて対応できることもありますが、広がっている場合は全体の見直しが必要になることもあります。
白い膜のようなものが出た場合
梅酢の表面に白い膜のようなものが出ることがあります。
これは産膜酵母と呼ばれるもので、発酵の過程で起こる自然な現象です。
清潔なスプーンなどで取り除けば、そのまま梅干し作りを続けることができます。
鍋のにおいや変色が気になる場合
鍋の素材によっては、においやわずかな変色が気になることがあります。
ホーロー鍋やステンレス鍋は比較的安定して使いやすく、梅仕事には向いている素材とされています。
こうしたトラブルの多くは、梅の水分をしっかり拭き取り、梅酢に浸かった状態を保つことで予防しやすくなります。
仕込みの途中でときどき様子を確認しながら進めることで、初めての梅干し作りでも落ち着いて対応できます。
鍋で作る梅干しがおすすめな人
鍋で作る梅干しは、保存瓶を持っていない方や、まずは家にある道具で梅干し作りを始めたい方に向いている方法です。
たとえば、保存瓶や専用の容器がまだ手元になくても、すぐに梅干し作りを始めたいときです。
家にある鍋をそのまま使えるため準備の負担が少なく、思い立ったタイミングで仕込みに入ることができます。
また、梅を並べたり重しを置いたりする工程を、ひとつずつ確認しながら進めたい方にも向いています。
鍋は口が広く作業スペースがしっかりあるため、梅の配置や塩のなじみ方を見ながら落ち着いて進められます。
さらに、梅酢が少しずつ上がってくる変化を見守りながら、昔ながらの梅仕事の流れを体験したい方にも合っています。
時間の経過とともに変化していく様子を楽しめるのも、鍋仕込みならではの特徴です。
一方で、少量からコンパクトに仕込みたい場合は、ジップロックを使った梅干し作りが向いていることもあります。
こちらは、常温で仕込み量を調整しやすいのが特徴です。
また、しっかり保存性を重視し、全体の状態を見ながら管理したい場合は、瓶での仕込みが向いています。
それぞれの方法に特徴があるため、「どれが正解か」ではなく「今の暮らしに合うか」で選ぶことが大切です。
鍋での梅干し作りは、特別な道具がなくても始められる、いちばん身近な梅仕事の入り口になります。
まとめ|初心者におすすめの鍋で作る梅干しの始め方
鍋を使った梅干し作りは、家にある道具で気軽に始められる、初心者にも取り入れやすい梅干しの作り方です。
口が広く作業がしやすい鍋は、梅を並べたり重しを置いたりする工程がスムーズで、初めてでも全体の流れをつかみやすい特徴があります。
また、重しを使って梅酢をしっかり上げることで、昔ながらの梅干し作りに近い工程をそのまま体験できるのも、この方法ならではの良さです。
梅の下準備から梅酢が上がる過程、赤しそで色づいていく変化、そして土用干しまで。
その一つひとつが、季節の移り変わりと重なりながら進んでいくのも梅仕事の楽しさです。
一方で、保存スペースの確保や鍋の素材選びなど、事前に知っておくと安心なポイントもありますが、基本の流れを押さえておけば家庭でも無理なく続けることができます。
「うまく作ること」よりも、「変化を見守りながら育てていく感覚」で向き合うと、梅仕事はぐっと身近なものになります。
初めての梅干し作りも、家にある鍋から気軽に始めてみてください。
自分の暮らしに合うペースで、無理のない梅仕事の時間を楽しんでみてください。

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